箱入り娘とはどんなパズルですか?
箱入り娘は、横4マス、縦5マスの箱の中で木のブロックを空いたマスへすべらせて動かし、いちばん大きな2×2のブロックを下の真ん中の出口から出すスライドパズルです。ブロックは持ち上げられず、箱の底をすべらせることしかできません。
同じパズルが国ごとに別の物語をもっています。日本では箱に閉じこめられた娘を外へ出す「箱入り娘」、中国では三国志の赤壁の戦いのあと、敗れた曹操が華容道という細い道で関羽に行く手をふさがれ、見逃してもらった場面から「華容道」と呼ばれ、大きなブロックが曹操、長いブロックが将軍たちです。英語圏では、ポーランド語で木のブロックを意味するklockiから来たKlotskiという名前が広く使われます。誰が最初に作ったかははっきりしませんが、20世紀の初めにはさまざまな国で木のおもちゃとして売られていました。
このゲームのブロックには人物の絵はなく、赤い漆に金箔の縁をつけた木のブロックに単純な模様を入れました。大きなブロックは金の印、縦長は菱形2つ、横長はつながった輪3つ、小さなブロックは四つ葉の花です。
ブロックとルールは?
ブロックは空いたマスの方へ、上下左右にだけ動きます。斜めに動いたりほかのブロックを飛びこえたりはできません。大きなブロックの左上のマスが下から2段目の真ん中、つまり扉の前に着けば成功です。
| ブロック | 大きさ | 模様 |
|---|---|---|
| 大きなブロック(娘、曹操) | 2×2、1個 | 金の印。出口から出すブロック |
| 縦長のブロック | 1×2 | 上下に菱形2つ |
| 横長のブロック(関羽) | 2×1 | つながった輪3つ |
| 小さなブロック(兵) | 1×1 | 四つ葉の花 |
| 空きマス | ふつう2マス、やさしいレベルは4マス | ブロックが動ける唯一の場所 |
手数はどう数えますか?
1つのブロックを一度に動かせば、何マス進んでも途中で曲がっても1手と数えます。同じブロックを続けてもう一度動かした場合も1手にまとめます。
これは箱入り娘や華容道でいちばんよく使われる数え方なので、定番の配置(横刀立馬)の最少手数は、よく知られた81手とぴったり同じになります。1マスごとに数える方法では同じ配置が100手を大きく超えます。戻すを押すと最後の1手がまるごと取り消され、手数も1つ減ります。
星はどうやってもらえますか?
脱出した手数をそのレベルの最少手数とくらべて、最少手数ぴったりなら星3つ、最少手数より20%以内の多さなら星2つ、それ以外は星1つです。盤の下の星の列が、今の手数でもらえる星をいつも表示しています。
| 星 | 条件 | 箱入り娘(最少81手)の例 |
|---|---|---|
| ★★★ | 最少手数ぴったり、ヒントなし | 81手 |
| ★★ | 最少手数の120%以内、またはヒントを使った | 82〜97手 |
| ★ | 脱出成功 | 98手以上 |
ヒントを1回でも使うと、そのレベルは星2つまでです。自動解答で終えたレベルは記録に残りません。
配置ごとの最少手数は?
30レベルの最少手数は3手から138手までで、すべてゲームの中のソルバーがたどり着けるすべての局面を調べて計算した値です。箱入り娘(横刀立馬、81手)、指揮若定(70手)、兵分三路(72手)、斉頭並進(60手)、峰回路転(138手)は中国に伝わる定番の配置です。
| レベル | 名前 | 最少手数 |
|---|---|---|
| 1 | はじめの一歩 | 3手 |
| 2 | ひらいた門 | 5手 |
| 3 | すみの部屋 | 8手 |
| 4 | 三つの道 | 11手 |
| 5 | からっぽの庭 | 14手 |
| 6 | まんなかの道 | 18手 |
| 7 | 四本の柱 | 21手 |
| 8 | ねじれた路地 | 24手 |
| 9 | 兵の列 | 28手 |
| 10 | 五つの関所 | 33手 |
| 11 | 石垣 | 36手 |
| 12 | かんぬき | 40手 |
| 13 | 四方囲み | 44手 |
| 14 | 二重の扉 | 48手 |
| 15 | 狭き門 | 52手 |
| 16 | 重ねかんぬき | 56手 |
| 17 | 坂道 | 58手 |
| 18 | 斉頭並進 | 60手 |
| 19 | 行きちがい | 62手 |
| 20 | まがりみち | 66手 |
| 21 | 指揮若定 | 70手 |
| 22 | 兵分三路 | 72手 |
| 23 | 深い砦 | 75手 |
| 24 | 箱入り娘(横刀立馬) | 81手 |
| 25 | 迷路 | 90手 |
| 26 | 最後の城門 | 93手 |
| 27 | 四本のかんぬき | 97手 |
| 28 | 幾重の守り | 120手 |
| 29 | 遠い道 | 135手 |
| 30 | 峰回路転 | 138手 |
峰回路転は、大1・縦長3・横長2・小4のブロックで作れる配置の中で最も難しいもののひとつとして知られ、このゲームのソルバーでも同じ組み合わせで138手より遠い配置はないことを確かめました。日本の箱入り娘の基本配置は横刀立馬と同じ形なので、同じく81手です。
うまく解くコツは?
- 2つの空きマスをくっつけておきましょう。 空きマスが並んでいてはじめて、縦長・横長・大きなブロックが通る道ができます。
- 大きなブロックを急いで下ろさないこと。 先に出口の前を空けておかないと、途中でつかえて上に戻すことになります。
- 小さなブロックをエンジンに。 1×1はどこにでも入れるので、空きマスを好きな場所へ運ぶのにいちばん便利です。
- 横長のブロックの行き先を先に決める。 箱入り娘のように大きなブロックのすぐ下にあるときは、それを横へよける場所を作るのが最初の目標です。
- 行き詰まったらヒントを1回だけ。 今の局面からの最短手順の次の1手を光る場所で教えてくれます。星は2つ残ります。
ヒントと自動解答のしくみは?
ヒントボタンを押すと、今の盤から幅優先探索で出口までの最短の道を探し、その最初の1手を金の枠と矢印で示します。ヒントどおりに動かせば、次のヒントは探し直さずにすぐ出ます。
すべての局面をもれなく調べるので、ヒントにしたがえば必ず残りの最少手数ちょうどで脱出できます。いちばん難しいレベルでもスマホで1〜2秒あれば計算が終わります。
操作方法
- スマホ・マウス: ブロックをドラッグすると指について空いたマスへすべり、指を離すといちばん近いマスに止まります。曲がるようにドラッグすればL字にも動きます。一方向だけ空いたブロックはタップだけで1マス動きます。
- 上のボタン: ↶ 戻す、💡 ヒント、↺ 最初から、≡ レベル選択、🔊 効果音、⌂ メニュー。
- キーボード: TabかSpaceでブロック選択、方向キーかWASDで1マス動かす、Z 戻す、H ヒント、R 最初から、Esc レベル選択。
定番の配置の名前と最少手数は中国の華容道に伝わるものにしたがい、ほかのレベルの名前はこのゲームでつけました。記録はこのブラウザーだけに保存されるので、保存データを消すといっしょに消えます。